更新日 : 2021/11/30
著作権法について学ぶ
はじめに
著作権法とは「著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し、著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もって文化の発展に寄与すること」を目的とした法律です。
また、著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸・学術・美術または音楽の範囲に属するもの」と定義されています。 絵画、漫画、イラスト、写真、動画やコンピュータ・プログラムなどがその一例です。

アフィリエイターでも、著作権法に違反した場合、10年以下の懲役と1,000万円以下の罰金のいずれか、またはその双方を科すという罰則が規定されています(著作権法119条1項)

記事作成の際、フリー素材サイトの画像を使用していたところ実はサイト利用規約に反した方法で掲載していたために、著作権侵害として指摘されてしまうなど、利用料が無料であったとしても、画像等の使用には十分な注意が必要です。 著作権は、著作物が創作された時点で「自動的に付与される」ものです。著作者本人の意思に関係なく発生するため、それをどう扱うかが大切になります。
著作権法の事例①
続いて、著作権法に関わる事例を見ていきましょう。 違反の例としては以下のようなものがあります。
フリー画像・動画・イラスト・アイコン等を利用規約に反して使用する

例)
web広告において、無料素材サイトに掲載されていたフリー画像・動画・イラスト・アイコン等を使用したところ、利用方法が適切でなく著作権侵害と指摘された。
たとえ無料素材サイトにある画像であっても、利用に制限や例外があったり、クレジットの記載が必要だったりする場合があります。それぞれのサイトにある利用規約やガイドラインの確認が必要です。


また、画像等掲載方法などに誤りがあり、それが故意によるものでなかったとしても、著作権の侵害にあたる場合には損害賠償責任を負う可能性があります。
著作権法の事例②
文章の引用方法が誤っている
例)
引用元・引用箇所を明記せずに、あたかも自分で書いたように文章を掲載する。
他人の文章を引用することは禁止されていませんが、引用にあたっては以下の四項目を満たしていなければなりません。
著作物が自由に使える場合
- (1)他人の著作物を引用する必然性があること。
- (2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
- (3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
- (4)出所の明示がなされていること。(第48条)
(文化庁HP:政策について >> 著作物が自由に使える場合(注5)引用における注意事項より)
アフィリエイトにおいては、商品説明や効能効果を記載する時に引用元を明記していない場合、それは正しく引用ができていないことになります。 アフィリエイターが著作権法に関連してASPなどから賠償請求を受ける可能性は0ではありません。 著作権法に違反することのないように注意するとともに、媒体ごとの規約も確認しておくのが良いでしょう。
まとめ
著作権法は自身が著作者であり、著作物を取り扱う機会も多いアフィリエイターにとって大切な法律になります。正しい知識を使ってより良い広告を作成することが重要です。